★☆救う会全国協議会ニュース★☆（2011.07.26）

■絶対に妥協しない交渉を−日朝接触

　7月25日のFNNニュースによると、「民主党の中井洽衆議院予算委員長が、韓国の仁川空港を経由し中国の長春に行き、7月21日と22日、北朝鮮の宋日昊日朝国交正常化交渉担当大使と極秘に会談したことがわかった」とのことである。会談があったことは事実と思われる。今年春から3回程度接触していたともいわれる。

　しかし、交渉内容は全く不明である。報道関係者によると、北朝鮮は拉致被害者について全く譲歩していないようである。

　家族会・救う会は、これまで圧力を前提にした交渉を主張してきたが、今回北朝鮮が日朝交渉を求めてきたということは、今北朝鮮が日本及び国際社会の圧力に追い詰められていることの現われであろう。

　なお、2008年6月と8月に、6者協議の枠外で、拉致問題についての実務者協議が行われ、北朝鮮は拉致被害者の「調査のやり直し」を約束した。しかし、北朝鮮は9月に約束を一方的に破棄した。

　北朝鮮は既に、民主党政権に交渉再開のメッセージを出しており、他方で休眠中の日朝国交正常化推進議員連盟が動き出すなど、3年前とよく似た仕掛けが進められている。それだけに、交渉の行方を慎重に見極めたい。

　また政府には、「すべての拉致被害者の救出」という１点で絶対に妥協しない交渉をしてもらわなければならない。北朝鮮が9月までに誠意ある対応を行わないならば、政府はさらに厳しい制裁を発動すべきである。

（コメント＝救う会事務局長　平田隆太郎）


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