★☆救う会全国協議会ニュース★☆
(2008.05.27)


毎日新聞の報道について(2008/05/27)

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2008.05.27)

昨日、5月26日付毎日新聞は、1面トップで、「地村富貴恵さんが日本の当局に、『94年6月に自分たちの隣に引っ越してきた』と証言していることが分かった」等の記事(下記)を報じた。これに対し、地村夫妻が、同日「そのような証言をした事実はなく、大変当惑しております」とのコメント(下記)を発表した。また、町村信孝官房長官は記者会見で、相当の意図ある記事としか思えないとし、「不愉快であり、遺憾であります」と述べた(下記)。今月9日には、読売新聞が1面トップで、「横田さん夫妻 孫娘と韓国で面会案 政府李政権に仲介要請」との記事が掲載されたが、事実に基づかない記事がなぜ相次ぐのか。事実に基づかない報道は百害あって一利なしである。

■毎日新聞の報道について
毎日新聞の記事、地村夫妻のコメント、町村官房長官の会見発言は以下の通り。

◆毎日新聞5月26日の記事

北朝鮮・拉致問題:横田めぐみさん「94年6月後も生存」「4月自殺」説明と矛盾

拉致被害者の横田めぐみさん(当時13歳)について、帰国した被害者の地村富貴恵さん(52)が日本の当局に、「94年6月に自分たちの隣に引っ越してきた」と証言していることが分かった。新証言は、「94年4月に死亡」とする北朝鮮の説明と矛盾する内容。「拉致問題は解決済み」としてきた北朝鮮側説明を覆すものでもあり、拉致問題の行方にも大きな影響を与えそうだ。

昨年末、当局に証言した。それによると、めぐみさんは94年6月、保志さん(52)と富貴恵さん夫妻が住む招待所の隣に1人で引っ越してきた。数カ月そこに暮らしていたが、その後の行方は分からないという。

(略)めぐみさんの消息について北朝鮮は、初めて拉致を認めた02年の日朝首脳会談で「93年3月に自殺」と説明。しかし、04年に蓮池さんの「94年まで目撃していた」との証言が明らかになると、北朝鮮は「担当者の記憶があいまいだった」との理由で「94年4月自殺」に訂正した経緯がある。

◆横田 滋さんのコメント
横田滋さんは26日朝、川崎市内の自宅前で取材に応じ、「(生存が確認された時期が)2、3カ月延びたからといって、十数年後の(今の)事情が変わるわけではない」と冷静に受け止めた。(毎日新聞26日夕刊)


◆5/26毎日新聞報道に対する地村夫妻のコメント
私どもは、帰国後これまで、日本政府当局に対し、情報提供等の協力を積極的に行ってまいりましたが、本日、毎日新聞が報道された、横田めぐみさんに関する報道内容については、そのような証言をした事実はなく、大変当惑しております。

なお、この件については、本日、町村内閣官房長官からも説明があったと承知しております。

横田めぐみさんをはじめ、帰国を果たしていない拉致被害者の方々の一刻も早い救出を願っております。
平成20年5月26日
地村保志・冨貴恵

◆町村官房長官の会見発言
政府として地村さんご夫妻の隣に引っ越してこられたと、そういう旨の、ご本人から聴取をした事実はございません。また、けさ、地村富貴恵さんご本人にも確認しましたが、自分はまったく承知をしていないことであり、したがって、当然のことながら、そのような証言は行っていないと否定をされました。したがいまして、先般、某社の中山補佐官に関する誤報がありましたが、これもまたご本人、あるいは政府関係者への取材がまったくないままの記事であり、まことに遺憾であると、こう言わざるを得ません。どうして本人に取材しないで書くんでしょうねえ。みなさん方にこんなことを言ってもしようがないかもしれませんけれども、取材のイロハだと思うんですが、最近どうもそのイロハが守られていないということは、私は本当に何か、相当の意図をもって記事を作っておられるとしか思えないので、まことに不愉快であり、遺憾であります。

◆コメント 利敵行為を正当化する毎日新聞
毎日新聞は26日夕刊で、横田滋さんの同紙記事へのコメント等を掲載し、27日朝刊で地村夫妻の否定のコメントを掲載したが、1面トップ記事にしたことについては未だ態度を明らかにしていない。当事者への確認なしのスクープ記事であるだけに、何らかの態度表明があってしかるべきではないか。

また、毎日新聞は、同日の関連記事で、「北朝鮮は当初『93年3月』と説明していたが、蓮池薫さんが外務省に『94年に姿を見ていた』と証言していたことを毎日新聞が04年8月に報道。これを受け、北朝鮮は同11月の再調査結果で、『94年4月』に訂正している」と書いている。

めぐみさんの生存情報は、北朝鮮が再調査結果を出した際の日朝交渉の場で、北朝鮮が「93年死亡」を強弁した際に、その反証として使う大きなカードの一つだった。しかし、毎日新聞が事前に手の内を明かしてしまったためにカードとしての力を失い、その後の第3回実務協議で「記憶違い」と、北朝鮮にあっさりと訂正されてしまった。我々は、めぐみさんの生死に関わる利敵行為と考え毎日新聞に質問したところ、毎日新聞は利敵行為とは思わないと回答した。事実に基づかない報道は百害あって一利なしであることを再び強調し、毎日新聞の対応を見守りたい。(平田隆太郎)


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