★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2015.05.04)
■北朝鮮船舶が境港に入港、制裁破り疑惑を米国専門家が提起(西岡力)
国連安保理事会の制裁対象に指定されている北朝鮮会社の船舶が今年3月上旬、鳥取県境港港に入港、3日停泊していたことがわかり、国連制裁やわが国の独自制裁に違反しているのではないかと、米国で指摘されている。
制裁破り疑惑を指摘したのは、米国の北朝鮮問題専門インターネットサイト「NKNews」だ。3月18日にアップされた「最近、制裁対象になっている北朝鮮の船舶が、日本の港を使って、そのまま出て行った」と題する記事で「北朝鮮の国旗が掲げられた船を逃がしたため、日本の当局は日本の法律を破り、UN制裁を無視した疑いがある」と書いた。
記事によると、今年3月9日から3日間、北朝鮮船舶熙川号が鳥取県境港港に入港した。同船が所属する北朝鮮の船会社「オーシャン・マリタイム・マネジメント(OMM)」は、2013年大量の武器をキューバから北朝鮮に運ぼうとしてパナマ運河で摘発された事件のため2014年国連安保理北朝鮮制裁委員会により制裁対象として指定されている。今年2月、安保理北朝鮮制裁委員会が明らかにしたところによると、制裁逃れのためOMMは社名と船名を変えているという。まさに、境港に入港したという熙川号もOMM所有の船舶であり、昨年10月まで黄金山2号と呼ばれていた。
救う会西岡力会長は、ワシントン訪問中に米国専門家から同記事を示され、制裁破り疑惑を質問された。日本では全く報じられていない事案だったため、数日かけて調査をした。その結果、同船舶は天候悪化のため緊急避難で境港に入港し、海上保安庁が立ち入り検査を実施した、という事実関係が判明した。
したがって、日本国内法による制裁破りではなかった。日本の独自制裁の根拠である特定船舶入港禁止法は緊急避難入港を認めているからだ。
ただし、NKNewsは、「海上保安庁が同船舶の所属会社が国連制裁の対象に指定されているという事実を掴んでいなかったのではないか、それが分かっていたなら、3日で同船舶を出航させず、より厳しい検査をしたはずだ」という疑問を提起している。
現段階で判明した事実関係は次の通り。
1.NKNewsが3月18日に報じた、北朝鮮船舶が鳥取県境港港に入港したことは事実だ。
2.天候悪化のための緊急避難であり、海上保安庁が立ち入り検査を実施した、という。
3.NKNewsは、当日は嵐ではなかったと主張した。「鳥取地方気象台によると3月8日、9日は嵐ではなく、軽い雨で風速12マイル/h(5.36
m/s)だった」と書いた。
4.しかし、鳥取地方気象台によると、3月9日から11日にかけて鳥取県は風と雪が強く大荒れの天候だった。
低気圧が発達し上空に強い寒気が流れ込み、強風、降雪や積雪、低温となった。境港では、9日雷注意報、波浪注意報、風雪注意報、10日には波浪警報がでた。鳥取地方気象台の境港観測データを詳しく見ると、以下のよう8日は嵐ではないが、9日は風雨が激しく、10日は風が激しかったことが分かる。
境港の降雨量と風速
8日 降雨量0、
平均風速3.1m/s、最大風速5.4 m/s、最大瞬間風速8.6 m/s
9日 降雨量23.5mm、最大降雨量5.5mm/h、1.5mm/10分、
平均風速1.3 m/s、最大風速5.5m/s、最大瞬間風速12.9m/s
10日 降雨量5.5mm、最大降雨量3.0mm/h、1.5mm/10分、
平均風速6.2 m/s、最大風速8.8m/s、最大瞬間風速20.4m/s
※鳥取地方気象台の境港観測データ
http://www.jma-net.go.jp/tottori/t_kishou/201503.pdf
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