★☆救う会全国協議会ニュース★☆
(2015/04/03)



★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2015.04.03)

 家族会・救う会は、本日4月3日、安倍晋三内閣総理大臣及び関係閣僚と首相官邸で面会した。安倍総理は、昨日北朝鮮から抗議の通知があったことに対し、「大切なことは、拉致問題を解決しないと、北朝鮮は未来を描くことが困難だと認識させることだ」と述べ、拉致問題を解決しないと北朝鮮こそが困難に直面すると、日本の強い意思を表明した。

 政府側からは、安倍総理の他、菅義偉内閣官房長官、山谷えり子拉致問題担当大臣、岸田文雄外務大臣、赤澤亮正内閣府副大臣、松本洋平内閣府大臣政務官、伊原純一・外務省アジア大洋州局長、石川正一郎拉致問題対策本部事務局長らが参加。

 家族会からは、飯塚繁雄代表、横田滋・早紀江前代表夫妻、有本明弘副代表、浜本七郎副代表、増元照明前事務局長、平野フミ子さん、斉藤文代さん、松木信宏さん、松本孟さん、本間勝さん、飯塚耕一郎さん、北野政男さん、内田美津夫さんが参加、救う会から西岡力会長、島田洋一副会長、平田隆太郎事務局長が参加した。

 面会の概要は以下の通り。

■安倍新総理に要請-家族会・救う会

◆拉致問題の解決なしに北朝鮮に未来はない

安倍総理

 言うまでもなく、安倍政権は拉致問題を最重要課題、最優先課題として取り組んでいます。現在北朝鮮との交渉で解決に向け全力で取り組んでいるところです。

 北朝鮮側に対し、拉致問題は我が国の最重要問題だと繰り返し伝えてきましたが、残念ながらまだ反応は出てきていません。我々は、北朝鮮が拉致被害者らの調査を迅速に行い、速やかに正直に結果を通報してくることを求めています。

 国際社会が連携して圧力をかけることも大切です。安保理は拉致問題を議題として取り上げ包括的な議論をしました。先月は日本とEUの提案で、北朝鮮人権状況決議案が採択されました。国際社会による北朝鮮への圧力の気運が高まっています。

 昨日北朝鮮から国連決議や朝鮮総連問題で抗議の通知がありましたが、わが国として全く受け入れることはできません。今後とも毅然とした姿勢で対応したいと思っています。

 大切なことは、拉致問題を解決しないと、北朝鮮は未来を描くことが困難だと認識させることです。すべての拉致被害者が再び日本の地を踏むことができるよう全力を尽くしたいと思います。

 拉致問題が解決しない限り我々の使命は終わらない。家族も被害者も高齢化しており、一刻の猶予もゆるさないとの認識のもと交渉していきたいと思います。

◆報告書はいならい、人を出させて

飯塚繁雄・家族会代表

 安倍総理、ご多忙中の折、私たち家族会と面会をいただきありがとうございます。

 昨年来、ようやく日朝の政府間協議が始まり、私たちは相当長い間、待ち焦がれていた状況の中、ある期待を持ちつつ注視しておりました。しかしながら現在、何の結果も出てきておりません。

 北朝鮮にいる多くの被害者、そしてそれを待っている家族は精神的にも、肉体的にもすでに限界状態になっております。

 私たち家族会は、救う会の皆さんと共に、「最終決戦のとき!不退転の決意で全員救出を!」の方針を掲げ、あらゆる活動を展開し、総力で戦ってまいります。

 総理、率直に申し上げますが、我々は拉致被害者の確実な帰国を譲ることができないのです。焦って北の報告書を受け取る必要はありません。拉致被害者の確実な帰国の実現以外、望んでおりません。

 総理の英断と行動をもって、どんな状況下にあろうとも、拉致被害者帰国の実現に向け、最優先で対応してください。お願いします。お願いします。


◆懇談概要

・焦って調査報告を求めるより、確実な帰国を。

・北朝鮮は何か言ってくると思っていたが、案の定今回もそうだった。はっきりと相手に分かる言葉で、今回の北朝鮮の反応がなぜおかしいのかその理由を具体的に指摘して欲しい。4つの分科会があるが、拉致被害者帰還が後回しにならないようにして欲しい、はっきり返せと北朝鮮に言ってほしい。拉致は国家犯罪だと伝えてほしい。

・北朝鮮は被害者を返す気持ちがあるのかどうか。ここが一番難しい所。実現をお願いしたい。

・昨日、北朝鮮は調査中止と言ってきたが、しっかりと人選をして、論客を送りこめ。北朝鮮を説得する、理解させることが大事。

・北朝鮮は昨日、朝鮮総連の議長宅などを捜索したことについて北朝鮮は、「前代未聞の主権侵害だ」と述べたが、その言葉はそっくり北朝鮮に返したい。分かる言葉で圧力をかけてほしい。

・安倍総理しか解決できないと思う。戦争をしろというのではなく、そのくらいの覚悟なしに取り返せるのかということだ。西郷南洲翁は、国家の外交について、「正道を踏み国を以て斃るるの精神無くば、外国交際は全かる可からず。彼の強大に萎縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に順従する時は、軽侮を招き、好親却て破れ、終に彼の制を受るに至らん」と述べている。

・母は21年間会えなかった。私も身体をこわして不安になっている。被害者と再会できるように願っている。

・交渉の際、人数を増やしたり減らしたりするのも一案だ。硬軟取り混ぜて交渉してほしい。今年の内に未来につながる成果が出るようにお願いしたい。

・解除した制裁を復活するだけでは納得がいかない。それ以上のことをしてほしい。例えば、過激かもしれないが次回交渉は確実に被害者を返すと約束するまでしないなどということなどだ。


◆圧力と対話、行動対行動の原則で

安倍総理

 皆様のお気持ちはより強まっていると思う。94年、95年頃から拉致問題に関わっているが、当初は拉致があると言うことさえ公式化されていなかったし、国際的にはそのことを殆ど知らなかった。皆さんが戦った結果、小泉首相が訪朝し、5人と家族を取り戻した。国際社会でもほとんどの国が拉致問題を認識するようになった。国連も認識している。国連人権理事会でも取り上げられた。

 わが国だけが制裁しても効果がないという議論合ったが、核問題に端を発して北朝鮮に国際社会が制裁した。わが国は拉致問題があるので、それ以上の独自の制裁を課している。

 かつては援助をすれば真剣に向き合うものとの期待を込めて北朝鮮に援助したが、援助が終わったとたんに交渉を打ち切った。日本人妻の帰国を北朝鮮が提案してきたこともあった。拉致解決に繋がればと思ったが、結果はご承知の通りだった。

 このような過去を検証した上で取り組んでいる。

 拉致問題が最優先で、それが解決しないと何も進まない、遺骨問題、よど号犯、日本人妻などの問題もあるが、拉致問題が最優先と明確に伝えている拉致問題にしっかり向き合い正直に勝つ速やかに日本に連絡し、全ての被害者を帰国させなければならないと何回も強く伝えている。結果がないのが残念だ。

 調査結果を出させることでなく被害者も帰国が目的だ。そのためにあらゆるカード、手段を使う。すでに独自制裁の延長を閣議決定した。

 繰り返し返せと伝える。圧力と対話しか方法がない。そして行動対行動の原則で進めていく。(以上、発言要旨)

◆今後の動きを厳しく見守りたい

 この後、家族会・救う会は衆議院第1議員会館会議室で記者会見を行った。

 会見で西岡会長は「今回北朝鮮は、『こうした状況では政府間協議もできなくなっている』と通知してきたが、「政府間協議を中止する」という表現を使っていない。福田政権から麻生政権に変わった時の調査中止のときと明らかに異なる表現を使っている。安倍総理は、「大切なことは、拉致問題を解決しないと、北朝鮮は未来を描くことが困難だと認識させること」だと話した。今後、どの様な
政策を実施してそのような状況を作ろうとするのか、4月26日の国民大集会までの動きを厳しく見守りたい」とコメントした。

以上


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