『拉致実行犯を引き渡し、被害者を全員帰国させよ』

家族会・救う会声明



 本日、警察は北朝鮮工作員である辛光洙と朴を拉致実行犯として逮捕状を請求 し、近く国際指名手配するという。

 日本人拉致は金正日の指示で実行されたものであるが、辛光洙こそがその証人 だった。韓国安企部(現在の国家情報院)が1985年6月28日に発表した 「捜査発表資料」によると、辛光洙は1980年4月に再度日本に潜入する前に 「金正日の3号庁舎執務室で金正日から『日本人を拉致し、北に連れてきて日本人の身元事項を完全に学び日本人として完全に変身した後、在日対南工作任務を 継続して遂行せよ』という指示を受け」たという。辛光洙は2000年、家族会 ・救う会の強い反対にもかかわらず、金大中政権によって北朝鮮に送還されてしまった。彼が現在も韓国にいるなら、今回の逮捕状の容疑も含めてかなりのこと を引き出すことが出来たはずで、残念でならない。辛光洙の釈放を韓国政府に求めた多数の国会議員らを含めて関係者に猛省を促したい。

 朴は1980年、小住健蔵さんになりすまし運転免許、旅券を取っている。1985年、警察は指紋などから朴が小住さんになりすましていることを暴いたが、すでに朴は国外に逃げた後だった。1985年警察庁発行の『焦点』通巻第215号によれば小住健蔵さんについて「北朝鮮に送り出された可能性も否定するこ とはできない…」と書いているが、いまだに小住さんは拉致被害者として認定さ れていない。小住健蔵さんを早急に拉致認定していただきたい。

 日本はこれまで、辛光洙、金世鎬、安倍公博ら3人を拉致実行犯として引き渡 しを求めてきたが、朴がこれに加わることになる。金正日政権は即時に実行犯を日本に引き渡し、すべての拉致被害者を帰国させるべきだ。しかし、2月はじめ の協議でも彼らは全く誠意を見せなかった。政府は現行法規を出来る限り厳しく適用するという形の圧力を強めることを決めた。その努力は多としたいが、やは り日本の不退転の決意を示すためには拉致を理由にした制裁発動しかない。小泉首相の決断を重ねて求めるものだ。

平成18年2月23日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 代表 横田滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 会長 佐藤勝巳


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